あらわす(絵を描く)ことを深めよう
めあて;保育所間の保育内容の交流や他機関との連携をはかり、職員の専門性の向上を目指す。
メンバー;養生保育所、養生乳児保育所、錦林保育所、福ノ川保育所、修学院保育所 (保育士さん約40名)
第1回 7月1日(火) 18:30~20:00 養正保育所ホール
テーマ;身体感覚で絵を描こう(0歳児~5歳児保育)
発達に応じての絵のあり方を巡って、その内容と方法、「めあて」と「みとり」
① 表現する身体の感触と動きを感じ取ろう
身体の動きがかたちになることへの気づき;<歩いて走って線になる>、<トントンたたいて星になる>、<ぐるぐる回してマルになる>、<こすってぼかして雲になる>、
② 材料、道具への気付き;同じ動作でもかたちが変わる
トントンたたく動作でもクレヨン、指、布を丸めてなど、道具・材料を変えることで変化を楽しもう。
■ 内容・進行記録;
18:20ごろより;導入/ストロー笛で音あそび
(各自が身近なモノ(材料となりそうな)をもちよった中にストローがあったので)
紙で笛、パチンならしの折り紙、などで
18:40 開始の挨拶と導入WS感触;
持ち寄った紙を各自、手に取り、破らないようにシワクチャにする。
やさしくやわらかく、やんわりと、手でもみほぐして感触を味わおう。
隣の人のとときどき交換して感触の違いを確かめ合う。
/ここでは同じことをやってもそれぞれの違いがあらわれることの気付き。
紙が布のような別のものになっていく変化を楽しむ。
何も足したり引いたりしてないのに触ることで変化する。
愛着がわく(自分のものといった)。
手の感触の気持ちよさや癒し。
19:00 WS音をだす・きく;
別の新たな紙を手にとって楽器に見立て音をならす。
たたいたり、もむ、破る、はじく、口に当ててふく、など、どんな音が出せるか試みる。
グループで発表;丸く座って順番に音をならす。みんなでいっせいに鳴らす。発表してもらう。
19:20 WSスクリブル;
各自、紙と描画材を手に取り、約1分ごとに廻し描き。
何かを描こうと身構えると手が硬くなる。
まずは気持ちのままにいい加減な感じで軽く手を動かしていく。
手の動きが線や点となって画面に残っていくさまを楽しむ。
手がなじんできたところで、力の入れ加減や描く速度などに変化をつけてみる。
合図をして、隣の人へと画面を廻して描く。
/画面に応じて色を選んだり、沿わせたり逆らったり描き方が自然と変化する。
みんなで少しづつ手を加えて描くのでかかわりやすい。
できた画面を床に並べて鑑賞会;色の変化の味わい、線の勢いや繊細さやわらかさなどの味わい、同じことでも繰り返されることで画面が違ってくることの気付き。
<かたち>にそれぞれの<きもち>が感じられることへの気付き。さらに、それらが息づいて生きてうごめいているような<いのち>を読み取る。
/あらわすことの<きもち>と<かたち>と<いのち>のかかわりを楽しみ味わう。
19:40 WS色紙で顔;
色紙を5,6片に破る。それぞれ5片を色違いで選ぶ。
<選んだ色紙はなんですか?>の問いかけに
<たべもの>、<いきもの>、<遊具>、などの返答。
<この色紙の断片は、実は目鼻です。これで顔をつくってください。>
顔となる台紙は、形、大きさ、素材、など、各自で工夫する。
出来た顔に<どんな表情か>を読み取る。
さらに、<どんなひと?>キャラクターを考えてみる。性別、年齢、職業、好き嫌い、など、など。
ドンドン妄想を膨らましていく。
次に、そのキャラクターの相手をつくる。
発表と鑑賞;舞台で紹介。<皆さんよく遊ぶ、結構生活感が滲んでくる>
20:10 終了、まとめ
/表現することは特別なことではなくて、すでにあることです。
ちょっとそこに注意や興味、好奇を向けてみることでいろんな<きもち>や<かたち>が引き出されてくる。こどもたちには、そんな自由で安心できる、おもいっきりできる生きた場の体験と、気持ちの闊達な持ち方を引き出してやってほしいと思います。